芥川賞受賞の「火花」 笑いと人間
2020/4/13 PAGE3
こんにちは。はりー(id:HollyWoodLog)です。
私のブログに訪れてくださりありがとうございます。
ブログを始めたばかりで、まだまだモチベーションが高いので、高い更新頻度を目指して頑張ります!
今回紹介する本は、芸人のピース又吉さん(又吉直樹さん)が書かれた「火花」です。発売当初に多くのメディアに取り上げられて芥川賞も受賞した大作ですね!(それでも今回初めて読みました(笑)) 私はミーハーだと思われるのが嫌で買いはしたが今日の日まで手を付けてきませんでした。やっと読めるというわくわく感が止まりません!
それでは紹介していきます。
1.本の概要
1-1 本の情報
題名: 「火花」
著者: 又吉直樹
「文學界」の2015年2月号に掲載され「タレントが純文学作品で主要文芸誌デビュー」と話題になり、3月には単行本化されその年の8月には第153回芥川龍之介賞を受賞する。受賞当時の累計発行部数は239万部で芥川賞受賞作品の累計発行部数の歴代1位を記録した。
1-2 こんなひとにおすすめ
この作品は、私がいつも読むほかの書籍に比べて話が短く、純文学の中でもかなり読みやすいほうです。なので、
「純文学ってなんか堅いし読みにくい」
「小説って長いから読み切れない…」
といった人に強くお勧めします。 ページ数も200ページほどで、物語の中心人物が大阪の人間であることもあり個性が強いし関西弁で会話が進むため非常に読みやすかったです。映像化がされていることもあり小説の世界に入り込みやすいと思います。ただ、
「こてこての純文学が好き」
「長めの物語を楽しみたい‼」
といった人にはお勧めできません。物語の半分は会話形式で進みますし、長い物語とは言えません。ただこう言った方にもたまには触れてみてほしいですとやんわりとおすすめしておきます。
1-3 あらすじ
物語の始まりは熱海湾に面する側道で行われている花火大会会場のイベントブース。(現実世界でも年に10回ほど行われすごい音でかなり迫力のあるイベントです。)
ここでお笑い芸人で主人公のスパークスの徳永と同じくお笑い芸人であほんだらの神谷と出会う。神谷は花火大会会場のイベントブースを通り過ぎる人すべてに罵声を浴びさせるという何とも素行が悪い漫才をしていたが、徳永はそこに惹かれていく。次第に二人は共に過ごす時間が増えることになるが、やがて別の道を進むこととなる。
二人はそれぞれの人間として、漫才師としての物語が進んでいくのであった。
2.感想
感想としては、笑いと人間の対比がきれいだなと思いました。
評価する大半の人間は一般人で未経験者であるがために、良い結果の出ない天才的な人間がいること。絶対まねができないことを天才だという人間もいれば、異常者だと下げて自分の地位を確立することは、人間の弱いところであることを改めて認識させられました。この作品のいいなと思ったところは、対比させるものが同じくくりにあることです。天才と凡人でも同じ人間であるゆえに登場人物の心理に入り込み読むことができました。また登場人物が少なく個性が目立っていて場面が短編だったので状況が整理しやすくとても読みやすかったです。情景描写も申し分なく想像が容易だったこともあり頭に残る作品になりました。
3.最後に
どうだったでしょうか?又吉さんの作品はほかにもありますので良ければ下のほうをご覧ください。
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また、あなたのおすすめの本もコメントにてお待ちしております。
長くなりましたがお付き合いいただきありがとうございました。
(*おまけ)
熱海海上花火大会ホームページURL(コロナの影響で中止になっている日もあります。もし興味のある方はここからご覧ください↓)
https://www.ataminews.gr.jp/event/8/