初の湊かなえに心を振り回される ~ユートピア~
2020/4/12 PAGE2
新型コロナの影響で外出自粛を求めらますがいかがお過ごしですか? はりー(id:HollyWoodLog)です。
私の大学でも対応としてオンライン授業することにしたようです。とてもありがたい対応です。早く収束することを望みます。それでは本の紹介に移ります。
1. 作品について
私自身湊かなえさんの本を読むのは初めてで、わくわくしながら読ませていただきました。
感想としては、最初のほうが人物の多さや細かい心情描写でとても読みにくい印象がありました。しかし中盤からはラストへの加速感がとても楽しく駆け抜けるように読み切りました。ほかの作品にも興味を持ち、また読みましたら記事にさせていただきます。
2. あらすじ
さて、あらすじのほうですが、舞台は人口7000人ほどの港町、鼻崎町。
戦後の食卓を支えた日本有数の食品加工会社の八海水産があるためいまだに独立した町である。この町では5年前に殺人事件が起こり犯人は指名手配中である。
物語の中心人物は主に三人の人物とその家族。
昔からこの町に住み交通事故で歩けなくなった娘を持つ堂場菜々子。
自分自身の芸術の発展を求め引っ越してきた星川すみれ。
事件後に夫の赴任に伴い引っ越してきた相場光稀。
お祭りの際に起きた火事がきっかけに仲良くなった菜々子の娘、久美子と光稀の娘、彩也子。頭の良かった彩也子は学校の作文で久美子のことを思い詩を書いた。これが新聞に取り上げられ、この詩と二人の写真をすみれが自分の店のブログに乗せた。
思った以上の反応があり、すみれの翼のストラップが飛ぶように売れた。
これを機に久美子よりも症状の重たい人もいることに気づき、ボランティア団体「クララの翼」を設立した。雑誌からのインタビューもあり順調に事が進んでいたが、これをよく思わない人や良くないうわさから物語に不穏な空気が流れ始める。
三人の女性の主観からなるどろどろとしたヒューマンミステリー。
衝撃のラストを決して見逃さないでください。
3. 最後に
いかがだったでしょうか。
私は、3人のそれぞれの人間らしさに共感し、苦しくなりました(笑)。
気になった方はこちらのほうでお買い求めください。
文庫だけでなく単行本もありますので文庫本の軽さでは物足りない人は是非お買い求めください。
またお気に入りやコメントのほうもお待ちしております。
私のモチベーションにつながります。よろしくお願いします。
最後にコメントにおすすめの本の題名と著者を残してくだされば、ここから次の読む本を探すこともあります。できるだけコメントのほうよろしくお願いいたします。
それでは、また。