人間関係のパズル。瞬間を移すからこそ。「ぼくときみの半径にだけ届く魔法 著 七月隆文」
2020/05/13 PAGE33
こんにちは。はりー(id:HollyWoodLog)です。
私の家には、古いですが一眼レフのカメラがあります。
ピントを合わせるのが難しかったり、光の調整が難しかったりで、
写真を撮ることは好きにはなれませんでした。
今回読んだ本は、そんなことを思い出させる本でした。
今回紹介する本は、七月隆文が書いた、
「ぼくときみの半径にだけ届く魔法」です。
主人公がカメラマンで、ヒロインはかよわく病気がちな女性です。
表紙の絵がきれいだったことと、七月さんが書いたということで
すぐに手に取っちゃいました。
それでは、紹介していきましょう。
1. あらすじ
主人公の須和 仁は、仕事のもらえていないカメラマンだった。
今日も、仕事をもらうために宣伝に使う写真を撮っていた。
ある豪邸がいい構図になると思い、カメラを構えた。
その直後に豪邸の窓のカーテンから長髪の女性が顔を出した。
雰囲気の良さに思わずカメラを向けなおしシャッターを切った。
これが人生の転換となった。最高の写真になっていた。
許可もなくSNSやコンクールに出すわけにもいかず、彼女に許可を求めるために豪邸を訪れた。ポートフォリオ(作品の見本帖みたいなもの)にすることだけ許可をもらうことができた。
早速出版社に持ち込むと、いままで全く仕事がもらえなかった仁は、初めて仕事をもらえた。プロの仲間入りだ。
そのことを彼女に報告しに行き、彼女と雑談した。
話の成り行きでテレビをつけることになった。
そこでは、マスコミたちがアスリートに対して嫌がらせのようなインタビューを行っていた。
虫唾が走るような映像に腹を立てる仁。
ふと彼女のほうを見ると彼女はきれいだった顔に、赤い斑点のようなものが広がっていた。彼女は息苦しそうになり倒れた。
人生を変える出会いをした主人公とヒロインの本当の愛を、幸せを問う恋愛小説です。
2. 感想
感想としては、家族の愛や異性間の愛、友人との愛といった人のつながりの大切さを感じることのできる小説でした。
ラストシーンでの家族の愛を見ているときに目頭が熱くなり、ヒロインと家族のことを思うと涙が落ちちゃいましたね。
話自体もいいまとまり方をしていて400ページ弱ありますが、会話が中心に進んでいきますので内容自体は比較的に軽めです。
ぜひ読んでみてください。
3. 最後に
いかがだったでしょうか?この本を読むのにかなりの時間を覚悟していましたが、会話が多いおかげでスラっと読めちゃいました。
七月さんは、「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」を書いた人です。読んだことのある方は、ぜひこちらも読んでください。後悔はしません。
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それでは、また。