ちりが積もれば山となる。「空飛ぶタイヤ 下 著 池井戸潤」
2020/05/25 PAGE45
こんにちは。はりー(id:HollyWoodLog)です。
木を隠すなら森、と言いますが森を隠すには何がいるのでしょうね。
そんなしょうもないことを考えるくらい暇ができてきましたね。
1日2冊に増やしてみようか、検討中です。
さて、今回私が読んだ本は、池井戸潤さんが書いた、
「空飛ぶタイヤ 下」です。
待ちに待った、最終局面です。
それでは、早速紹介していきましょう。
1. あらすじ
主人公赤松は、破損部品の返品を要求するために大手会社に向かった。
そこで提示されたのは、1億円。財政難になっている赤松の会社を救うほどの額になっている。揺らぐ赤松。
また、事故の被害者からは、赤松の会社に対して訴訟を起こしていて、損害賠償金1億5千万が請求されていた。
さらに、学校から息子がある同級生を急に殴ったとの連絡も入る。
多くの事件が1つのタイヤをもとに、複雑となっていっている。
はずれて、空を飛んだ残酷なタイヤはあんなにもっ自由だったのに。
はたして、事態の収拾はつくのか。
2. 感想
この本を読んだ感想としては、積み重なった物事覆い隠すことは現実的ではないと思いました。人間が整理して処理する能力と人を管理する能力には確実に限界があり、限界からあぶれたからこそ、この本の結末につながったと思います。
最初の(上)の方では、かなり意地悪な人や会社しか出てこないために胸糞悪かったですが、終わりに向けるにつれ仲間が増えていっているのをみてとてもそう快感がありました。どの事件がどんな形で明るみに出るのか、一緒に考え赤松を応援している気分での読書でした。
かなりすっきりしました。
3. 最後に
いかがだったでしょうか?
最初のタイトルからして「なんのこっちゃ」感が強かったですが、無事に読み切ることができました。池井戸さんは主人公を応援させるのがとても上手だと読み切った後に思いました。(印象操作みたいで少し気味が悪かったですが)
半沢直樹の原作にも興味がわいてきましたので、近いうちに紹介します。
また、この記事がよかったと思った方は星ボタンを、
質問等はコメントをよろしくお願いします。TwitterのDMもお待ちしています。
https://twitter.com/hollywood4
それでは、また。