全てがひっくり返る。「リバース 著 湊かなえ」
2020/05/23 PAGE43
こんにちは。はりー(id:HollyWoodLog)です。
私の住んでいる地域では、だいぶ日常が帰ってきた気がします。
みんなマスクはしていますが、いつもいた場所に人が並んでいたりしているのを見てなんだかほっとしました。
第二波にならないことを願うばかりです。
さて、今回私が読んだ本は、湊かなえさんが書いた、
「リバース」です。
湊かなえさんの初の男性主人公で、男性たちの物語が中心に進んでいきます。
いつもと違う、そういう意味で「リバース」なのかもしれません。
それでは、早速紹介していきましょう。
(テレビドラマ化されていたらしいのですが私は見たことがありませんのでそこはご了承ください。)
1. あらすじ
主人公、深瀬和久は普通のサラリーマンである。
コーヒーをおいしく入れることにたけていた。趣味はコーヒーだ。
趣味が幸いして、行きつけのコーヒーショップで知り合った子が彼女になった。
平凡な日常を過ごしていた。しかしそんな生活の中、事件は起きた。
彼女のバイト先にある一通の手紙が届いた。
「深瀬和久は人殺しだ。」
まさか、この事故の真相を知っているのは、一緒に旅行に行った5人のうち生きている4人だけだ。それにあれは事故として処理されているはずなのに。
さらに、この怪文書は、事件の真相を知っている残りの三人にも送られていた。
いったい誰が、何のために。
「物語の最後の一行が真実を告げる。」そんな斬新なミステリー小説です。
2. 感想
本を読んだ感想としては、あっぱれです。
こんなにも複雑な謎を最後の一行で説明しきれるものなのか、と。
今作は、湊かなえさんが初めて男性を主人公にしています。
すごい新鮮だなと同時にかなりの違和感を感じながら読んでいました。
その違和感の正体は、主人公のことがずっと三人称で書かれていたことでした。
この違和感も一番最後に「なぜそのようにしたのか」がわかる最後になっています。
かなりおすすめの作品になりますので、読んでください。
3. 最後に
いかがだったでしょうか?
あらすじの部分では、事故の真相について省きましたが、これが物語の肝だったと思いました。最後の一行を見た後に何度も事故が起こったときについて振り返りました。
本当に最後まで気づくことは、できないと思います。
私は、無理でした。
ぜひ、挑戦してみて下さい。
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それでは、また。